少し前に、NHKの政見放送がYouTube他の動画投稿サイトにアップされて問題とされた出来事は記憶に新しいですが、一方のアメリカでは、CNNがレッシグ氏の働きかけを受けて、大統領選討論会の映像を制限なしで公開することを発表しました。日本の都知事選で動画投稿サイトに削除要請がされたのとは正反対の動きです。
以下はCNNのコメントからの引用です。
CNET Japan Blog - Lessig Blog (JP):フリー討論:CNNが討論会番組のフリー化を発表!!より。
大統領選討論会の歴史的性質、またこのような公開討論の米国民にとっての重要性に鑑み、CNNは討論会が一般からアクセス可能であるべきと強く信じています。候補者は討論会における発言について選挙期間を通じて責任を持たねばなりません。米国民がみずからに仕える人物について充分な知識に基づいた選択を下す機会である大統領選討論は、我々の政府の仕組みにとって欠くべからざる要素といえます。よってCNNの討論会報道は、各中継の終了をもって制限のない利用を可能とします。我々はこの決定がわが国にとって、また選挙の過程にとって良いものであると信じています。この決定は6月に開かれるニューハンプシャー州での討論会をはじめとして、CNNのすべての大統領選討論会に適用されます。
CNNは、国民の討論会へのアクセスを高めることがより良い選挙につながるという考えを示しており、これは私も同意見です。日本で政見放送の削除要請がなされたとき、選管はその理由を「特定の候補者の政見放送だけが自由に視聴可能となっているのは、他の候補者との公平性が保てずに不適切な状況にあるため」(ITmedia Newsの記事より)としていますが、そもそも政見放送の利用に制限があるから不公平が生まれるのです。若者の選挙離れなどがよく問題にされますが、ならばその若者にもアクセスしやすい形で政見放送やマニフェストを提供できるようにすべきでしょう。

