発売されてから大分時間が経ってしまいましたが、やっと『クチコミの技術――広告に頼らない共感型マーケティング』を読み終えました(公式サイト)。この本の中で特に印象的だったのは、「ブログのPVはロングテールである」、「良質なコンテンツは循環する」の2点でした。
ブログのPVはロングテールである
月間100万PVの[N]ネタフルでも、一ヶ月に5000PVを超えるようなページはわずか10ページ程度しかないそうです。PVの大半は、1万2千以上ものページへの少しずつのアクセスの積み重ねで、まさにロングテールとなっています。
良質なコンテンツは循環する
ブログを中心としたクチコミにおいては、良質なコンテンツは一過性の盛り上がりで終わらず、話題が循環し延々と続きます。この本の中では実例として、[mi]みたいもん!の中での涼宮ハルヒの憂鬱についての記事や歯磨きについての記事が紹介されています。
これら2点を読んで、ブログに対する考え方が少し変わりました。これまでは、ブログのエントリは、(1)分野を限定し、(2)エントリの質の平均を高く保つべき(質の低いエントリならない方がいい)と考えていました。質が低かったり興味のない分野のエントリをたくさん読まされるのは誰でも嫌でしょう。ですから、RSSリーダなどでの安定した読者を得ることを考えた場合は上記のような条件は必須で、実際、いわゆるギークな方達のブログはこういう傾向のものが多いようにみえます。
しかしよく考えてみると、ブログを読みに来る人は何も最新のエントリばかりを読みに来るわけではなく、上記のネタフルさんの例のように、検索エンジン経由で過去のエントリを読む人もかなりいます。仮に月に3万PVを目標とした場合、何も毎日1000PVを稼ぐエントリを書く必要があるわけではないということです。
こう考えると、下手に分野を限定したり質の低下を恐れたりするよりも、まずはたくさんのエントリを書き続けることの方が重要な気がしてきます。本の中で「ブログが育つ」と感じられる第一歩として、「半年以上に渡り毎日更新する」「エントリ数が300を超える」「一日のPVが500以上になる」という3点が述べられています。これからは、まずはこれを目指すところから始めてみようと思いました。
最後に、本の中でも繰り返し述べられていることですが、企業でブログなりクチコミなりをビジネスで活用しようと考えているのなら、まずは絶対に自前のブログを運営してみるべきです。ブログを運営したことがない人がブログマーケティングを考えるのは、インターネットを体験したことがない人がネットビジネスを企画するのと同じくらい無謀な結果になるでしょう。
関連エントリ:
『クチコミの技術』のマーケティング実践
日経BP社 (2007/03/29)
売り上げランキング: 353

ブロガーの視点から書かれたブログマーケティングの方法
Blogを用いたマーケティングを俯瞰できる。リアルな世界でのクチコミについては記述ないので注意。
読ませる文章力こそ

